Hallo, guten Tag!
今回は公認会計士最初の難関である短答式試験において、私が気を付けていたことについてお話したく思います。
注力すべき科目
これはどこでも言われておりますが、財務会計一択です。
公認会計士短答式試験は財務会計、管理会計、監査論、企業法の4科目で構成されていますが、財務会計のみ配点が200点なんですよね。他科目が100点。
短答式試験の合格点はその時の平均点によって上下しますが、大体得点率60%〜70%に収まります。
そうすると合格点としての目安は500*0.6~0.7で、300〜350点ですよね。
仮に財務会計で200点満点取れる方がいたとすると、その方は他科目全て足切りさえ避ければ、すなわち40点以上取れば合計320点と合格ラインに乗ってきます。
実際は財務会計で200点満点を取ることは極めて難しく現実的な仮定ではないですが、それでも財務会計の重要性がわかって頂けると思います。
財務会計の計算と理論どちらに重点を置くか
これも受験生の方は悩まれるかなと思います。
個人的には短答と論文で戦略は異なるかなと思っていまして、短答式試験は完全に計算重視が良いと思っています。
というのも、これも年によって差はありますが、短答は財務200点のうち、計算120、理論80前後になることが多いです。
なので得点比重的に計算を厚く対策した方が良いというのが1つ。
そして短答は選択肢があるため、(ある程度計算力があれば)自分で計算を進めているうちに、これはないなという選択肢(例えばそもそも符号が逆とか、数値が過大とか)を切ることが出来て、2択や3択まで絞れることが多く、結果として正答しやすいという点が2つ目。
最後に理論は初めてみる論点でも、消去法で解ける時があるという点。
本試験では理論問題に時間はあまりかけられませんが、間違い探しをしながら選択肢を消去しているうちに3択まで絞れることも多いです。
では実際にどれくらいの比重で日々財務の計算を勉強すれば良いかというと、これは完全に私の経験でしかないですが、勉強開始から短答式試験1年前までは財務計算7割、管理計算2割、その他科目1割くらいの配分が良いと思います。(他科目に割く時間がない方は、財務と管理の計算のみで良いとすら思っています。)
もちろん監査論や企業法、財務管理の理論の授業がある方は、その復習は必ずすべきなのですが、ゴリゴリアウトプットして本試験に向けてコミットする必要はないです。
それを開始するのは短答式試験1年前を過ぎてから、かつ財務計算の成績が安定してからで十分間に合いますので。
ちなみに私のケースをまとめると下記の通りです。
・試験勉強開始〜12月短答式試験1年前:財務(計算のみ)7割、管理(計算のみ)2割、他科目1割
・12月短答式試験1年前〜6月:財務(計算重視)5割、管理2割(計算重視)、企業法2.5割、監査論0.5割
・7月〜10月:財務(計/理)3割、管理(計/理)2割、企業法3割、監査論2割
・11月〜12月短答式本試験まで:財務(理論重視)1.5割、管理(理論重視)1.5割、企業法4割、監査論3割
私の場合、6月くらいには財務管理ともに計算アクセスの結果が安定してきたため、7月以降徐々に理論対策に移行していったという感じですね。
財務計算のアウトプットは予備校のトレーニング問題集のみで足りるのか問題
これもいろんな方がいらっしゃると思うのですが、私個人的には予備校が用意する問題集を何周も回し終えたという方は、もう1個くらいアウトプットの練習のために手を出して良いと思っています。
そして自分はTACに通っていたので、上記2冊を仕上げてました。
そして私個人の経験上、上記問題集を解いたことで本試験問題の雰囲気や難易度を疑似体験し、結果としてアクセス答練の成績が上がった経験があるため、推奨派です。
でもここで難しいのが、予備校の規定問題集を1周したから次の問題集をやるのではなく、それを5周6周して一定程度仕上げたという自負が出来てから手を出すべきという点です。
12月短答に照準を合わせている方であれば、春くらいの3−4月までにはある程度規定の問題集を複数周回し、初夏5月には一定程度完璧にしたいと思いますので、上記のような追加の問題集をやるとしたら5−6月くらいでしょうか。自分もそれくらいでした。
おわりに
財務会計という科目は、公認会計士を目指してから実務に至るまでずっとついて回る領域です。
特にその試験範囲はあまりに膨大で、時には泣きたくなるほど苦しい日もあるかと思料しますが、だからこそ初期の段階で基礎を固めてしまうことお勧めします。
最初は他の科目を無視してでも(管理の計算は無視できませんが)、財務の計算に時間を充てて得意科目としてしまうことが短答式試験合格の最適解です。
ではまた次回まで、bis bald!
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