Hallo, guten Tag!
今回は、公認会計士を目指す方にとってよくある不安の一つ、
「自分は高学歴ではないのだけど、受かるだろうか」
についてお話しようと思います。
これの亜種で「自分は会計系の学部じゃないんだけど大丈夫だろうか」問題もあるのですが、不安の本質は同じと思いますので併せてお話します。
結論
いきなり結論からですが、私は心の底からこの試験に学歴は関係ないと思っています。
ただ向き不向きはあると思っています。
そういう意味では高学歴の方でも受からない人はいるし、高卒の方でも受かる人はいるという事です(実際合格者の中には少なからずいらっしゃいますしね)。
そしてその向き不向きのパロメーターになるのが、財務会計、すなわち簿記ですね。
公認会計士試験には数多くの科目がありますが、その中でも短答、論文共に配点比率の高い財務会計は、その後の実務という意味でも、この科目でアレルギー出ちゃうとこの試験は難しいと思います。
でもここで難しいのが、簿記がめちゃくちゃ好きっていう物好きな方は良いと思うんですが(全体の何%いるんですかね?)、私みたいに「別に好きではない、嫌いでもないけど」って方が1番判断に迷うのではないかなと思っています。
そして個人的には、その程度であれば簿記への適正に問題はないと思ってください。
私自身が受かってるので、1サンプルとしてそのように主張させて頂きます。
そしてなぜ財務会計に対する向き不向きが会計士試験への適正となってしまうかというと、勉強継続のモチベに関わるからです。
この試験に限らずですが、合格まで走り切るにはモチベーションが最も大事です。
それこそ個人の能力の差なんてモチベの影響に比べたらあまりに小さい、CTT未満ですよ。
私の話で恐縮ですが、私は学生時代、公務員一般職の筆記試験全滅してますからね。
もちろん公務員試験も難しいので私の実力と言えばそれまでなのですが、何が言いたいかというと当時の私は別に公務員になりたい訳じゃなかったって事です。
ただ親から言われたので受けてみたって感じで、そりゃあ周りが本気で勉強している中そんな舐めた態度だったら落ちますよね。
何かを成し遂げる上でモチベーションって1番大事なんですよ。
そして話を戻すと、財務会計の勉強が苦しいと、当然他の科目を優先して勉強しちゃいますよね。
財務会計のマイナス分を他の科目で補おうとするんですよ。
でもこの試験ってそれがほぼ出来ないようになっています。さっきも書いた通り、配点比率が他科目の2倍だからです。
そうすると当然財務会計に苦手意識を持つ方の答練や模試の成績って振るわない訳ですよね。
ただでさえ低かったモチベがあっという間に0になっていきます。
こういうカラクリなんですよね。
なので学歴と関係なく、まずは財務会計への適性をご自分で判断して、いけるぞ!と思ったら突っ走ってください。
学歴を覆す=泣くほど勉強するしかないという根性論
私がこの試験に学歴は関係ないと主張するもう一つの論拠が、この試験は一つ一つの論点は難しくないということです。
こういうともしかしたら、「いやでも一時期の管理会計の本試験問題とか難しかったじゃないか!」と言われそうなんですが、そういういわゆる捨て問を除いてというお話です。
実際、テキストの例題レベルであれば皆さん解けるんじゃないでしょうか?
ただ皆さん絶望しているのが、その試験範囲があまりにも膨大という点ではないですか?
一つ一つの論点を丁寧に解いていけば解けるのに、1ヶ月前にやったあの論点をもう忘れてしまって例題レベルも解けなくなってしまった。
これが失敗する主な原因だと思うんですよね。
意外に本試験でも例題レベルの問題って出てる。でも解けない。だって試験範囲があまりに広過ぎてそんなにカバー出来ないもん。
この気持ちはとても分かります。
でもだからこそ学歴や地頭って関係ないと思ってしまうんですよね。
とにかく愚直に復習を繰り返した方が、何度も何度も基礎問題を解き続けた方が最後に勝つ試験です。
それはもう泣きながら問題を解いた夜もあったんじゃないかなと想像いたします。
何度も同じミスをして、その度に自分の頬を叩きながら勉強していたんではないでしょうか。
私はゆとり直撃世代で、根性論はマジで嫌いなんですが、こればっかりは根性でどうにかするしかないかなと思っています。
なので何度講義聞いても何も分からない、先生が何を言ってるのか理解できない。1年勉強したけど理解できた論点の方が少ない。
そういう方は自分には向いてなかったと諦めて他の分野にリソース割いた方が賢明と思われます。(この判断も極めて重要です。)
ですが、講義は理解できる、でも答練や模試で振るわない。前の論点を忘れてしまうからだ。そういう方は、とにかく根性で全範囲復習してください。地頭の問題ではないと思います。
とにかく量で勝負です。
学歴で負けてるなら尚更ですよね。学歴で劣ってるのに、根性・気合・勉強時間でも負けてたら、そりゃあ勝てるはずないですから。
会計系最高峰の試験であることを再確認する
上で根性論を説きましたが、ここで改めて公認会計士とは何かを再確認いたします。
会計系最高峰の国家資格ですよね?
はなから並大抵の努力で取得できるものではないんですよね。
なので学歴を言い訳にする前に、とにかく勉強するしかないと思います。
3ヶ月や半年で結果が出る試験ではないですからね。
1年死ぬ気でやって、やっと手応え感じ始めるくらいのレベルです。(でも逆に言えばたった1年で手応え感じられるんですけどね。)
そんなハイレベルな試験に挑戦している自分を奮い立たせて、1日10時間でも12時間でも、身体を壊さない範囲で勉強してみてください。
おわりに
最後になりましたが、一部天才はいます。
涙どころか汗一滴流さずに、勉強始めて1年くらいで論文まで受かってしまう人もいると思います。
でもそういった方は極めて少ないですよ。
私の周りでもやはり2−3年かけてやっと受かったという方が全員です。
なのでSNS等で一部の天才を見て、「あぁ、やっぱ俺には向いてないな」と諦めてほしくはないです。
9割以上の方は同じように苦しみながら、最後の最後までもがいた結果、合格点にギリギリ到達する方ばかりです。
最後に笑えるように、普段は泣きながら勉強頑張りましょう。私も頑張ります。
ではまた次回まで、bis bald!
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