#14.【公認会計士】合格率の罠!?実質合格率はいくつなのか。

公認会計士

Guten tag!メルヘン会計士のひろです!

今回は公認会計士試験の合格率について、現実的にお話したいと思います!

では今回も、Los geht’s!

合格率で難易度は測れない

まず前提として合格率のみで難易度は測れません。

合格率だけで判断すると国家医師試験とか薬剤師試験は合格率7割〜9割なので優しい試験になってしまいますよね。

試験の難易度は、以下2つの要因で測れます。

合格率
受験者母集団のレベルの高さ

医師試験というのは確かに合格率90%超えですが、そもそも医学部に入学する必要があり、さらに大学時代も死ぬほど努力した方達が受験生です。

これってめちゃくちゃに母集団レベルが高いですよね。
なので9割が合格すると言っても、それはもともと秀才な方たちが、さらに努力した末の結果そうなっただけなので、9割という数字に意味はありません。

一方でこういうケースはあまりないですが、合格率が低くても、受験者層のレベルが低い場合には、最小限の勉強で合格できます。

では公認会計士はどうでしょうか?以下で実際の数字を見ていきましょう!

12.9%

この数字は、僕自身が合格した年である2018年12月の短答式試験の合格率です。

僕が受けた回の短答式試験は、願書提出者8,515人に対し、合格者1,097人でした。
この数値どうですかね?個人的にはかなり低いと思います。

そして公認会計士試験も、受験者レベルはかなり高いですよね?
医師試験ほどとは言わずとも、受験者層の多くは高学歴であり、そんな彼らが1~2年本気で勉強したにもかかわらずこの数値です。

普通はこの時点で病んじゃうと思います(笑)

ですが待ってください!公認会計士短答式試験は年に2回あるんです!
そちらも見てみましょう!

・2019年第2回短答式試験
受験者9,531人、合格者709人、合格率7.4%。

う〜ん、第1回よりも狭き門になってしまいましたね(笑)

ですが、これは仕方ないことでもあります。
もともと5月の試験は12月に受験する方が練習として受けるパターンが多いからです。
なので合格率が低く見えてしまうんですよね。

その証拠として、受験者数9,531人の内、正式に答案を提出した方の数は5,604人です。

これって結構衝撃的じゃないですか?
受験者の内ほぼ半数がそもそも試験に来なかったり、途中で諦めてしまったりで、全ての答案を提出出来ていないことを示しています。

ちなみに僕が受けた第1回試験では、答案提出者数が6,610人ですので、こちらも20%以上の方が試験を受けていないことになります。

これらを踏まえた上で、実質合格率(合格者÷答案提出者)を算出すると以下の通りです。

①16.6%
②12.65%

正直これでもかなり狭く厳しいですが、ここで重要なのはいかに公認会計士試験と言えど、受験者層の全てのレベルが高いわけではないということです。

もちろん命かけて勉強してきた方もたくさんいます。
ですが、当然ながらチャランポランやってきた人も大勢いるわけです。

ここからは僕の経験則で恐縮ですが、本気でやっている人たちは全体の3割程度な気がします。

これを公認会計士試験3割の法則と勝手に命名します(笑)

この試験では、常に上位3割だけを眼中に入れて勉強することが大事です!

そしてこの3割の戦いの激しさは、論文式試験でピークを迎えます。

35.2%

こちらは僕が実際に受けた2019年8月の論文式試験の合格率です。
例年30%~35%です。あれ?これって高くないですか?

ですがもう合格率がいくら高くても騙されませんね!
たまに意地悪な予備校はこの『35%』という数値のみをくり抜いて、

『さぁ皆さん、あの有名な難関国家資格試験、実は3人に1人は合格するんです!ぜひうちで公認会計士を目指しましょう!』的なことを謳っています。きっとこういう方は地獄に落ちますね。

まずこの論文式試験に辿り着いた時点で、あの地獄の短答式試験を勝ち抜いた方たちです。
その短答式試験はまだ記念受験組や、本気でやってない方も受験者に紛れ込んでいましたね(というより半分以上はそういう方達)。

ですが二次試験である論文にはもう彼らがいません。
全員もれなくガチ勢です。

そんな中行われる試験の合格率は35%!出ましたね、3割の法則!

これは個人的にですが、ここでの3割は最も苦痛を伴います。
全員一次試験合格者の猛者たちの中、その上位3割に入ることはメチャクチャにしんどかったです。

特に論文式試験は年に1回しかないので、浪人生が強かったりします。
なので現役生が戦うにはかなりの労力が必要なんですね。

巷では、『論文は3割から4割が受かるんだからそこまで気負わなくて大丈夫』なんて言われていることがありますが、僕は論文こそが本当に厳しい戦いかなと思っています。

ぜひ見かけの合格率に騙されず、油断せずに走り抜けましょう!

まとめ

いかがでしたでしょうか?

超難関に見える短答式試験は、実はガチ勢以外も紛れているため、合格率ほど突破が困難ではないというのが僕個人の意見です。
一方で受験者全員が一次試験合格者の論文式は、合格率以上に苦しい戦いを強いられます。

合格率の数値だけで難易度を判断せず、ライバルたちのレベルを正確に把握しましょうというのが今回のお話でした!

ではまた次回まで!チュース!

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