Hallo. guten Tag!メルヘン会計士のひろです!
今回は巷で噂される『AI時代に、会計士はAIに仕事が奪われるのか?』についてお話していきます!
では今回も、Los geht’s!
奪われるが、奪われない。
結論から言いますと、これです。非常に曖昧ですねw
どういうことかと言うと、まずAIと呼ばれる人工知能が得意な分野は、単純作業です。
監査業務に典型的なのは、「数値の計算」「数値の突合」「増減(異常)数値の把握」「過年度との比較」などですね。
したがって、これら単純な作業は近い将来間違いなくAIに奪われます。
というかすでに単純作業はある程度標準化され、監査人、すなわち会計士資格保有者は作業を行わなくなっています。すでにAIへの移行が進んでいるんですね。
では会計士はAIに仕事を奪われ、いずれ職を失うのでしょうか?
答えはNoです!
確かに上記単純作業はAIに取って代わられます。それは間違いありません。
ですが、監査人の仕事はそんな単純作業だけでしょうか??
もちろん違います!監査人の仕事は、会計・監査の専門家として、プロフェッショナル・ジャッジを下し、クライアントに価値を提供することです。
少し難しい言葉になりましたが、簡単に言うと課題を解決することです。
先程の単純作業はあくまで「課題を発見する」段階なんですよね。
過年度と比較して明らかに収益が増加しているとか、台帳の数値と確認状記載の数値が異なるとか。
もちろん課題を発見しないと解決も出来ませんので、こうした単純作業もとても大事なのですが(なので単純作業といえどAIだけに任せることはせず、必ず監査人のレビューを伴います。)、より重要なのは、なぜ過年度に比べて収益が増加したのか?その収益は会計基準に照らして正しく計上されたものなのか?そこに不正の兆候はないのか?など、専門的な知識を必要とする判断及び検討です。
こういった複雑な思考を伴う業務は、現在のAIではまだまだ対応できません。
以上が先ほど言った「奪われるけど、奪われない。」の真意なんですね。
もちろん50年後、100年後は分かりませんが(この規模で考えると、そもそも会計士に限らず、今ある職業のほとんどは消えていると思います。)、まだしばらくはAIに仕事を奪われることはないと思います!
なので今会計士を目指されている方で、せっかく勉強頑張って合格しても、近い将来AIに奪われてしまうのでは?と不安な方は安心して勉強を継続してください!
では令和時代も、やはり公認会計士は今まで通り安定した職なのか?
こう言われると、これもやはりNoなんですね。
デジタル化や国際化の波が激しいこの時代では、会計士といえど世界の流れに追いつく必要があります。
簡単な例を挙げると、語学力やデジタルの知識が必要になってきますね。
これは専門家クラスの知識が必要という意味ではないですが、監査業務を行う上で必要となる知識を身に付ける必要があるということを意味します。
そうすると会計の知識に加えて、業務の傍ら他分野の勉強もしなければなりませんよね。
そういう意味で、会計士の資格を取得できれば一生安泰!という資格でないことは間違いありません。(今までもそうだったとは思いますが、今の時代はインターネットにより特に凄まじい速度で目まぐるしく世界が変わっていくので、監査人にとってもより注意が必要だと思います。)
でもまぁ考えてみれば、当然といえば当然ですよね。
資格取得=人生の勝ち組!なんていう魔法のような資格はありません。
大事なのは、「自分には何が求められているのか」「社会により大きな価値を提供するにはどうすれば良いか」を常に自問自答することだと思います。
自分もまだまだ模索中ですが、一緒に頑張っていきましょう!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
確実に言えることは、AIの台頭は必ずしも人間にとって悪いことばかりではないんですね。
(より便利な世界を実現するためにAIが開発されるわけですから、当たり前といえば当たり前なのですが…。)
適材適所という言葉がありますが、AIが得意とする分野と人間が得意とする分野は異なります。
煩雑な単純作業をAIに委託できれば、監査人は専門家としての判断を要する業務に集中できますよね。
このような効率化を求めてAIが導入されるわけで、決して全業務がAIに奪われることはありません。
仮に監査の全行程がAIに取って代わられたとしても、そのAIの判断をレビューする人は必ず必要なわけで、そうすると現在にはない業務が増えますので、結局会計士の手元に仕事は必ず残りますから。
それに公認会計士のキャリアは監査法人だけではないですからね!
この資格は、スキルの組み合わせ次第で無限の可能性があると思っています!
なので現在目指されている方、これから目指そうかなと思っている方、AIのことはいったん気にせずにぜひ全力で取り組んでみてください!応援しています!
ではまた次回お会いしましょう!チュース!
コメント