#2. 短答式試験で目指すべき点数とは!?(財務会計編)

公認会計士

Guten Tag!メルヘン会計士のひろです!

今回は公認会計士試験の概要及び試験科目(財務会計)について解説していきます!

公認会計士試験は2回ある?

まず公認会計士試験は短答式試験論文式試験に分けられます。
今回は短答式試験について解説していきます!

短答式試験

1次試験は短答式試験と呼ばれ、選択肢形式(6択)の試験です。
こちらは通常年に2回(12月と5月)開催されます。

短答式試験の試験科目は下記の通りです。

  • 財務会計(200点/120分)
  • 管理会計(100点/60分)
  • 企業法(100点/60分)
  • 監査論(100点/60分)

合格ボーダーは年にもよりますが、ここ数年は300〜320くらいを推移していますね(2019~2021くらい)。
(2023年7月追記)
直近の短答式試験だと合格ラインが7割くらいに戻ってきてますね。
ここで言いたいことは本番の合格ラインは難易度によってブレるだけなので、問題が簡単であれば7割くらい、問題が難しければ6割くらいと思って頂いて大丈夫です。
結局問題が難化すればそれだけボーダーが下がるので、受験生の方は本試験が難しくても冷静に解いてください。周りも同じことを思っています。

また上記試験科目を見てわかるように、財務会計の配点が高く全体の4割を占めています。
つまり財務会計を制することが合格の近道なわけですね!

財務会計とは?

財務会計は計算問題である「簿記」と理論問題である「財務諸表論」の二つに分けられます。
本試験の配分としては、こちらも回によって多少異なりますが、おおよそ計算問題が120点、理論問題が80点といった感じです。

先ほども言いましたが、財務会計は最も配分が大きく、そして最も差が付きやすい科目です!

なぜ差が付きやすいかというと、単に「試験範囲が広すぎるから」です。

全受験生が受験開始時から最後まで最も勉強に時間を費やす科目であるにもかかわらず、カバーしきれないんですね。そうすると当然「財務を諦める人たち」が出てきます。

「財務はほどほどでいいや」「他でカバーしよう」⇨とても危険です!

財務会計(計算)の勉強方法は?

ではどのように勉強すれば良いのか?

計算問題については、最も重要なことを1つだけお答えいたします。

とにかくアウトプット!

はい、とにかくアウトプットです。どの予備校でも問題集や答案練習をたくさん用意してくれると思います。それをひたすら解く。解答を見ずに正しい答えを導き出せるまでとにかく解きまくる。わからない問題は先生に聞いて納得した上で解きまくる。一度正答できた問題も、時間をおいて再度解く。この繰り返し。よく言われることですが、結局のところこれが1番の近道です。必要なのは根性のみ(笑)。

でもそうは言っても試験範囲が広過ぎてあまり現実的でないんですよね。

なのでこれを実行するコツとしては、①複数の教材を使用しない、そして②重要でない論点を捨てることです。

①これは大学受験などでも言われることですね。
ですが個人的には試験範囲の狭い科目であれば、別に構わないと思います。
ただ財務会計に関しては、何度も言いますがとにかく試験範囲が広いです。そんな中複数の問題集や他の予備校の答案練習を利用することがそもそも不可能なんですよね。なのでオススメしません。

ちなみに僕の場合は、予備校TACの問題集、答案練習をメイン教材に、サブとしてTAC出版の市販問題集を1冊回していました。これでギリギリって感じでしたね。

②予備校の問題集や答案練習の解答には必ず「重要度」が付されています。
予備校が「重要度が低い」と判断してる問題(論点)は全て捨てるというスタンスでも良いと思います。
それらは重要論点が完璧になって、勉強に余裕ができてからで良いということですね。

とにかく効率的に問題集を回しまくった人間が実際に受かっています(特に一発合格組)。
僕もその1人でした。

財務会計(理論)の勉強方法は?

先ほども言いましたが、財務会計は200点満点で、そのうち計算が120、理論が80。
理論は暗記と理解が全てなので、勉強時間に比例して点数は高く安定します。
とはいえこれが落とし穴なんですよね。。

受験生の中には点数の上がりにくい計算から逃げて、比較的点数の安定しやすい理論に集中する方がいらっしゃいます。

ですが、計算問題の基礎が出来ていないのに理論に手を出すと不合格まっしぐらです

理由は簡単で、理論は満点取ってもせいぜい80点なんですよね。

本試験の計算問題は、基礎が出来ていないのに解ける問題は1問も出ません。
したがって計算の基礎がある程度仕上がってから理論の勉強を始めるべきです。

まぁどの予備校も計算を一通り終えてから理論の講義が始まるため、普通に勉強してれば問題ありません。とにかく勉強の軸は「計算」、これだけは忘れないで頂きたいです。

さて、理論の具体的な勉強方法ですが、強いていうなら次の1点です。

情報は一元化しよう!

まず理論を勉強する上で重要なのは、「骨格」を大まかに理解することです。
これは予備校のテキストを読み込めば問題ありません。

問題はその次ですね。例えばテキストに書いていない問題が答練で出題された場合。

この場合、テキストの関連ページの余白に書き込んでしまう。余白がないなら付箋を貼ってそこに書き込んでしまう。つまり全ての情報を「テキスト」に一元化してしまうことが重要です。

なぜかというと、理論というのはテキストを何回読み込んだかで勝負が決まります

それなのに情報が分散していると、今日はテキスト読んで、明日は問題集解いて、また違う日は答練を引っ張り出して…。こんな風にやっていると非効率かつ体系的な理解を阻害します。

なので一つのメイン教材に全ての情報を一元化し、それをひたすら読み込みましょう!

最終的には目次を見るだけでそのテーマの重要論点が頭に思い浮かぶレベルを目指したいですね!

財務会計の目指すべき点数

上記事項や近年の合格ラインが300〜320点ということを考慮すると、

財務会計の点数としては最低でも120点を目指したいです。

そうすると、目指すべき点数配分はズバリ「計算64/理論56」あるいは「計算72/理論48」!

財務会計は1問あたり8点が多いので、上記点数が目安となりました。

(2023年7月追記)
上にも書きましたが、直近の本試験は7割前後がボーダーとなっています。
したがってこの傾向が続く前提だと、財務で140点、最低でも130点は取りたいですね。
そうすると上記点数にプラスα、計算と理論を1問ずつ追加で正解したいです。

なので最新の傾向を加味すると、「計算80/理論64」ですかね!

まずは答練で上記点数配分を目指して頑張ってください!

次回は短答式試験で目指すべき点数「管理会計編」をご紹介します!チュース!


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