Guten Tag!メルヘン会計士のひろです!
今回はみんな大好き!?管理会計についてお話していきます!
管理は地獄の科目!?
はい、早速きましたね。全ての受験生を悩ます「地獄の科目」管理会計(笑)
はっきり言って、最も努力が報われにくい科目です!
特に近年は難化傾向が著しく、さらに短答では60分という制限時間により正常な思考が阻害され、毎回多くの受験生が涙を流しています。
公認会計士試験には「足切り制度」というものが存在します。
どういうものかというと、40点未満の科目が一つでもあると、仮に総合点で合格ラインを上回っていても不合格となってしまうんです。そして管理会計こそが、最もその罠にかかりやすい科目なのです!
とはいえ過度な心配は不要です!
問題が難化しているということは、それだけ受験生の平均点も下がるわけで、当然合格ボーダーも下がります。
したがって重要なのは作戦をしっかり練り、確実に足切りを避けることです!
決して高得点は必要ありません!
管理会計にも計算と理論がある!
前回お話ししたように、管理会計は100点満点/60分間の試験です。
そしてその配点は、計算60(7-8点×8問)、理論40(5点×8問)です。
管理にも理論があるんですね。
そして前回言いましたね?計算をおろそかにして理論に走ると失敗すると。
管理でも基本的には同じことが言えます。
ただ財務と違うのは、この科目では計算を追い続けるというのも危険なのです!(財務の計算は可能な限り追い続ける価値があります。短答論文ともに配点が高いですし、”比較的”努力が報われやすいですからね。)
じゃあどう勉強すれば良いんだ?とお思いの方に、管理勉強のコツをお教えします!
管理会計(計算)の効率的な勉強方法とは?
管理会計の計算も、基本的には財務の計算と同じです。
とにかく解きまくる!それだけです(笑)
ただし、財務計算と異なる点は大きく以下の3点です。
- 財務に比べたら、試験範囲が狭い
- 本試験でどうしようもないほど難しい問題が出てしまう
- 時間が圧倒的に足りない
財務に比べたら圧倒的に試験範囲は狭いです!(それでも大変ですが…)
どの予備校でも財務はテキスト10冊以上というボリュームだと思うのですが、管理は300Pほどのテキスト2冊くらいということが多いです。
なのでまずはとにかくメインのテキスト・問題集を漏れなく完璧にしてください!
財務では瑣末論点を思い切って捨てるようアドバイスしましたが、管理でそれは危険です。
なぜかというと、本試験で瑣末論点が出た場合、
その論点を知っているだけで解ける非常に簡単な問題もよく出題されるからです!
逆に頻出論点かつ自分の得意な問題が出た場合でも、それが「鬼難易度」であることはよくあります。
自分のよく知る論点だからとその問題に時間を使いすぎて、結果的にタイムオーバーなんてことはよくありますね。
なので重要なことは、全ての論点を程々にこなし、超難易度の問題を見抜く力を身に付けることです!
そのためにはやはりメインの問題集をひたすら周回し、その目を養うしかないんですね。
問題を一目見て、一瞬で解法が頭に浮かばなかったら次の問題へ進む。
これくらいの思い切りがこの科目には必要です。じゃないと確実に時間が足りなくなります。
前半にも言いましたが、高得点を取る必要はないです。
これは紛れもない事実です。実際ここ数年の管理会計は足切りさえ逃れれば御の字、という風潮が続いています。
「半分は落としても良い」
こういう強気の姿勢で本番に臨むことをオススメします。
管理会計(理論)の効率的な勉強方法とは?
さて、お次は理論です。
こちらは計算に比べたら天国ですね(笑)
まず試験範囲がとても狭いです!
そして管理の理論は40点というお話をしましたが、その内の20点は「原価計算基準」というところから出題されます。
結論から言うと、この原価計算基準からの出題は満点を狙いたいですね。
なぜかと言うと、まず先ほど言った通り試験範囲が狭い。
そしてほぼもう「ネタ切れ」なんですよね。
ほぼ全ての論点がすでに過去問で出題されていたり、予備校の問題集に収録されているので、対策していれば十分満点を狙えます!
なお残りの20点分は原価計算基準以外から幅広く出題されるのですが、経営学やファイナンスなどのジャンルから一般教養的な問題も出題され、なかなか予測することが難しいので、やはり予備校の理論問題集のみ周回し、答練に出てきた論点のみをほどほどに対策することが吉です。個人的には市販の問題集は不要だと思います。
まずは「原価計算基準」を完璧にしよう!
本試験で取るべき点数は?
何度も言っておりますが、管理会計は最悪40点を下回らなければ御の字で、50点取れれば立派です!
ですが50を狙っていては、50を取ることは出来ません。
したがって55〜60を狙いましょう!
そうすると、本試験で取るべき点数はズバリ、「計算32/理論25」あるいは「計算24/理論30」です!
僕の経験的に、近年の管理の本試験計算問題は、8問中2問が超難問題、4問が発展問題、そして2問が基礎問題という構成です。
したがって計算問題は、基礎問題を含めた3問〜4問正答できれば合格ラインに乗るんです!
もちろん次回の試験が同じく難化傾向かは不明ですが、とにかく重要なことはただ一つ、「基礎問題を落とさないこと」です!
ちなみに本試験を受ける上でのテクニックですが、理論から解き始めることをオススメします。
1問あたり1〜2分で理論8問をこなし、残り45分程度を計算に使えるのが理想的な時間の使い方だと思います!先に理論を回答することで精神的にも安定するという理由もありますね!
管理会計は確かに難易度の高い科目ですが、対策次第で十分戦えます!
平常心で本番を迎えられるように、事前に戦略を立てておきましょう!
2024年1月追記
管理会計が難関だった時代も少しずつ解消されつつあるようですね。
そうすると、やはり管理会計でも7割以上を目指す必要があり、なおさら基礎問題が落とせない状況になっているようです。
ここで重要なのは、本番の問題が簡単だろうが難しかろうが、基礎問題を落とさないことです。
そうすると繰り返しになりますが、合否に影響しない超難問を見抜き、無視することです。
そしてここの感覚は日頃から問題を解いて、そのセンサーを磨き続けるしかないと思います。
苦しい科目ですが、差がつく科目でもありますので最低でも安定して6割以上取れるように勉強し続けることが大事ですね。
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